映画『タイタニック』に隠された真実
映画『タイタニック』とは
「タイタニック」。あなたも一度は聞いたことがあるはずです。百年にも渡って語り継がれてきたこの船が沈没した事件は様々な監督によって様々な映画となってきました。その中でも一番有名な作品はジェームズ・キャメロン監督によって制作された映画『タイタニック』でしょう。タイタニック沈没の2時間40分を二人の男女の純愛にフィーチャーして制作したこの映画はアカデミー賞において11部門を受賞し、映画『アバター』に抜かされるまで世界興収記録ナンバーワンを記録していた名作です。
あらすじ(簡単に)
この映画の主役は全く身分の異なった男女二人です。育ちが悪くアメリカン・ドリームを夢見る青年ジャック。彼は不意なことでタイタニックのチケットを手に入れ、貴族の娘であったローズと出会います。貴族としてのレールの敷かれた人生にうんざりしていた彼女の人生を変えたのがジャックでした。ローズには結婚を誓ったフィアンセがいましたが、ジャックの強い恋心に自身も惹かれ二人は禁断の恋に落ちます。ローズの母や、元フィアンセは彼を彼女から遠ざけようとしますが、二人の愛情は深く誰も二人を引き離すことができませんでした。そのような最中に起こったのがこの絶対に沈まないと言われた船「タイタニック」の沈没でした。
映画『タイタニック』の裏話
1、ローズが元フィアンセ「キャル」に唾を吐くシーンは彼女のアイデアだった
最初はキャルにヘアピンを投げる予定でしたが、ローズ役のウィンスレットが唾を吐くという案をだしキャメロンと企てて、何も知らなかったキャル役のビリー・ゼインに唾を吐きかけました。キャルのあの時の反応は彼の純粋な反応だったのです。
2、ジャックの「ベッドに横たわって…」は言い間違いだった
ジャックがローズの裸の絵を書くため投げかけた「ベッドに…いや、ソファに横たわって」というシーンは実は「ソファに横たわって」というセリフをジャックが緊張して間違えたセリフでしたがキャメロン監督が気に入りそのまま映画に使用しました。
3、「数千のナイフで刺されたよう」というセリフは実際の生存者の言葉だった
ジャックがローズに思い出話として語った湖に落ちた時の話の中で出てきた「数千のナイフ全身を刺されたよう」という表現は実際のタイタニック生存者が語った「北大西洋」の冷たさを語ったものだった。
4、映画内に出てくるあの音楽家への賠償金は衣装代だけだった
この映画に出てくるあの音楽家達。タイタニックが沈没する中、乗客達を落ち着かせようとみんなが散った後にもう一度集まるあのシーンに胸を打たれた方も多いかもしれません。あのシーンに出てきた音楽家達にホワイト・スター・ライン社が支払った賠償金はなんと衣装代のみでした。
5、『タイタニック』の映画制作費用は実際のタイタニック建造費より高かった
映画『タイタニック』の制作費用は、当時莫大な費用をかけて造り出した超豪華な客船「タイタニック」の建造費よりも高額で、2009年まで映画制作歴代一位でした。
6、ラストシーンの時計が指す時間はタイタニックが沈没した時間
タイタニックのラストシーンにはタイタニックの階段で二人が再び出会うシーンがあります。あの時のジャックの後ろにある時計が示している2時20分は「タイタニック」が沈没した時間と同じだったんです。
まとめ
映画『タイタニック』は世界で最も評価されている映画の1つでまさに名作です。この映画はただの純愛ラブストーリーではないと私は思っています。純愛の他にも、『家名による不自由と自由』、『社会的名誉による身分格差』、そして『生への執着と、死の受け入れ』について考えさせてくれる作品だと思っています。私がこの作品で最も感動したシーンはタイタニックが沈んでいく中演奏していた音楽隊が演奏を終え別れを告げますが一人の音楽家は演奏を再びはじめます。タイタニックに安らぎを与えるために。そうすると別れを交わした音楽隊が全員集まってもう一度演奏を再開しました。自分の天命を受け入れたかのような彼らの姿には本当に心を打たれました。
皆さんはこの名画をどのように鑑賞するでしょうか。3時間15分の長作なので時間に余裕がある休日にでもゆっくり鑑賞してみてください!